この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
永遠の恋
第8章 現実は厳しく…


栞奈は頼朝と少しの時間でも一緒にいようと毎日病院に向かった

頼朝が寝ている間は、うるさくしない様に家族の待合室へと向かう


そこで一人の人と栞奈は出逢った

生きるのを辞めた人を見た

何時間もボーッと窓の外を見ている人を見ていた

栞奈はその人に「何を見ているんですか?」と声をかけた

その人は知らん顔をした

「聞こえてます?」

栞奈はもう一度声をかけた

その人は手にしたスケッチブックを開くと

『うるさい!』と殴り書いた

栞奈は、え………と唖然とした顔をした

「声……出ないんですか?」

問いかけると、その人はブザーを押した

そしてやって来た看護師と共に、病室へと帰って行った

足が動かないのか、車椅子を押して移動させて貰っていた

悪いことをしたな……と栞奈は椅子に座って考えごとをしていると、さっきの看護師がやって来た

「高村さん、これ、さっきの人からです」

見るからにスケッチブックの切れ端だった

そこに「ごめん」と書いてあった

看護師は「ごめんなさいね、悪気はない人だから」と代弁するかの様に謝った

「あの人、声出ないんですか?」

看護師は何も答えずに、去って行った

その日から時々、その人を見る様になった

その人と話をする様になった



/79ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ