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ブルジョアの愛人
第15章 主菜は食前酒のあとに
やがて真緒の唇は離れ、視線はもぞもぞと動く腰を捉える。アペリティフで我慢できたのは、ほんの五分程度だった。
荒い呼吸のまま、ベッドに横にされる。唾液で濡れそぼったキール色の乳輪が目に入った。それは快感の表情を浮かべ、満足しているようにも見える。
ショートパンツとショーツに手をかけられたので、反射的に腰を浮かすと、躊躇いなく着衣は脚を滑り下りた。
食前酒にはドライシェリーといった形式があるように、前戯も胸の愛撫から始めた。しかし前菜はいらない。早くメインディッシュを味わいたいのだ。
透き通るような肌と薄い茂みが再びあらわになる。このY字状にぴったり閉じた脚を思い切り開かせ、中央の果肉にむしゃぶりつく自分の姿を想像し、真緒は唾を呑んだ。また動悸が激しくなってくる。
しかし、ふと思いついて剥ぎ取ったショーツを覗くと、クロッチ部分には染みがついていた。
「やだ、それ見ちゃだめ!」
優々は必死で手を伸ばしたときには、真緒の鼻腔をいやらしい匂いがくすぐっていた。