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ブルジョアの愛人
第15章 主菜は食前酒のあとに

「ベッド、行こう?」

真緒はセミダブルのそれを指さす。いつもは真緒が寝ているそれを、自分から猥褻な行為に使おうと言っているのだ。本人は表情ひとつ変えないが、優々は顔を赤らめた。

「私だけ裸だと恥ずかしいな」

ベッドに腰を下ろすなり、真緒が優々のTシャツを勢いよく捲り上げた。思わず変な声を出してしまった。真緒はクスクス笑いながら、優々にバンザイをさせ、Tシャツとノンワイヤーのブラジャーを脱がせる。

「やっぱり、どこで見ても綺麗」

「やだ、ちょっと待って…」

膨らみかけの先端が真緒の口に含まれる。身体が冷えたせいか興奮しているせいか、真緒と同じく優々も乳頭を尖らせていた。可愛がってくださいと言わんばかりに。

ずっと、こうして欲しかった。

真緒を絶頂のないオナニーのときに思い浮かべたことはなかった。だが、こうして愛されることをいつから望んでいたような気がする。積年の願いを叶えられたような幸福感で胸がいっぱいになった。

硬くしこる苺を、柔らかい舌は上下に激しく舐める。暫く右の苺を舐めたら、今度は左、といった要領で。乳首でこんなに感じたのは初めてだった。
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