この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ブルジョアの愛人
第3章 二人の少女

樹里はまたゆっくりと唇を開いた。

「樹里の言う通りにしてくれるなら、黙っててあげてもいいよ」

その声は、樹里には珍しく自信がなさそうに震えていた。樹里は目を伏せる。長い睫毛が大きな瞳に影をつくった。

しかし、大塚は樹里の表情など見ていなかった。大してやましいことでもないのに、莉菜の脚を見ていたことを言われてそれどころではないのだ。大塚は生唾を飲み込んだ。

「い、いいの?」

情けない程に掠れた声に、樹里はハッと顔を上げた。怯えているとさえ受け取れた先程の表情とは一転、いつもの高慢さを取り戻しつつあった。

やっぱり駄目などと言われたらどうしよう――まだ冷静になれずに、大塚の胸には不安と恐怖が渦巻いていた。樹里が黙ったのを、大塚は自分を品定めされていると勘違いしたのだ。

大塚を見下すように、樹里はふっと微笑んだ。

「よろしくね、センセ」

/202ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ