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ブルジョアの愛人
第10章 破滅の理由
それから暫く樹里の秘湯を味わっていた飯尾だったが、剥き出しの息子にふと気づくと、少し萎えてしまったそれを自らの手でしごき勃たせて樹里の水源へあてがった。
「やだ…やだ! やめて! 来ないで! お願い…」
「ああーっ、柔らかけえ…」
なけなしの気力を振り絞って抵抗する樹里をいとも簡単に組み敷き、飯尾は温かい貝の上を這うように上下させる。どうやらすぐに挿入するつもりはないらしい。
赤黒い大人の男に擦られる無毛の二枚貝。桜色の柔らかい身はグロテスクな生物に犯され、すすり泣くように愛液を滴らせている。それは飯尾が飼うグロテスクな生き物までも濡らし、淫靡な音と光景を作り出していた。
そしてそのとき樹里は、恐怖の奥底から沸き上がる快楽に少しずつ気づき始めていたのだった。
「このドスケベまんこ、感じてんじゃん」
飯尾は腰の動きを速め、樹里の秘部から漏れる音をはっきり聞こえるようにした。樹里も泣きながら腰を反らせる。
飯尾は後ろから樹里の耳元に顔を近づけた。
「ほら、聞こえるだろ。お前のまんこの鳴き声」
「いやぁ…」
樹里は幼い子どもがするように首を横に振ってイヤイヤした。耳元で結んだ長い髪の毛先が顔をくすぐった。しかし飯尾に犯される桜貝は、恥ずかしい囁きに滑稽なほど反応を示していたのだった。