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ブルジョアの愛人
第10章 破滅の理由
「ああっ!」
突然、樹里は悲痛な叫び声を上げた。飯尾がついに挿入したのだ。
動物の交尾のように後ろから犯される態勢は樹里には恐怖でしかなく、飯尾には支配感に浸れるものであった。
シミひとつ、ほくろひとつない白の双丘に一定のリズムで打ち付けられる飯尾の腰。男の形に無理やり押し拡げられた挿入口からは痛々しい赤が滴りはじめていたが、異性を知らぬそこにグロテスクな棒が乱暴に出入りする様は絶景である。恍惚に満ちた飯尾の目は、嗜虐の色に彩られつつあった。
飯尾のものが深くまで刺さる度、樹里は喉から絞り出すような声を上げる。結合部からは血と淫蜜と粘着質な音が溢れ出しているが、感じているわけではない。いや、下腹部に走る激痛の中から微かな快感を見つけ出すことができていないのだ。
飯尾はといえば、男性器を食いちぎらんばかりの締まりに感嘆の溜め息を漏らしていた。小学生のぬるぬるとした温かい洞窟の感触は、成人女性の比ではない。
飯尾はもはや陰嚢に感じるどこかくすぐったいような違和感を無視できなくなっていた。せっかくの小学生との性行為、外で出すのは愚策である。飯尾はもうこの少女がどうなろうが知ったことではなかった。
上擦った声とともにそれは樹里の中へ吐き出された。大事な部分に感じる生温かい液体に、樹里はもう逃げる術はないと感じていたのだった。