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裸足のprincess
第1章 雪のせい
 「……裕、也」

 「まだ昼間とか知らないから」

 先回りされて、何も言えなくなってしまう。

 コートを脱ぎ捨て、カーディガンのボタンを外す。

 「さっきさ」

 「んッッ……え?」

 首筋に痕を残し、裕也が囁く。

 「抱き締めた時に襟菜のここ、コート越しでも分かるくらい立ってた」

 胸の中心にキスを落とす。

 「はんッッ……いや、それは…ん、寒かったし」

 「そうだね、寒かった。それと?」

 逸らした顔を戻される。

 暑い。

 熱い。

 今、顔赤い。

 見なくてもわかる。

 「裕也が……」

 「俺が?」

 脚の間に膝を割り入れる。

 それだけで反応してしまう自分の体を呪う。

 「何回も……ぅあッ……だきしめ、るからぁっ!」

 「それは申し訳ない」

 微塵にも思ってないくせに。

 私は指を咬みながら声を殺す。

 でも、その手を上に上げて固定されてしまった。

 「ばっ、馬鹿! 離してよ!」

 「雪の日ってさ、声がよく響くんだって」

 「この変態! ナニ考えてんのよ」

 「ナニって。彼氏なんて彼女のヤらしいことしか考えてないに決まってるだろ?」

 言い返せない。

 私は、全部窓の向こうで降る雪のせいにすることにした。

 火照る体も。

 いつもより高い声も。

 裕也がいつも以上に絶倫なのも。

 全部全部雪のせいなんだから。

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