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愛する、三人のケダモノ達。
第1章 三人のケダモノたち。
 カーテンから朝日が差し込み、手元の目覚まし時計が鳴り響く。止めながら見ると、六時を指している。
 ベッドから降り、洗面台に向かう。

 顔を洗っていると、キッチンからよい香りと人の気配がした。
 髪を軽く結い、リビングに入るとキッチンに朝陽兄
さんが朝食の用意をしていた。

「伽耶ちゃん、おはよう。」

「おはようございます。あ、朝陽兄さん私がやりますよ。」

 流石に男の人に料理は申し訳なく思い、代わろうとしたけど朝陽兄さんは手際よく用意を続ける。

「いや、いや。居候の身としてはこれ位しないとね。それに、私の仕事は土日祝日関係ないから時間はあるし、料理は嫌いじゃないし。」

 溶いた卵をフライパンで器用に焼き、あっと言う間に厚焼き卵が出来上がる。

「冷蔵庫、勝手に開けたけどこれからしばらくは朝も夜も私が料理するから任せてくれる?」

「朝も夜も、ですか?」

「夜は打ち合わせや、集まりがあるかもしれないから春海と爽弥と交代になるかもしれないけど。」

 話しながら、ダイニングテーブルにセットしていく。私も、食器を用意したり手伝う。

「伽耶ちゃんは日中仕事してるし…毎日、四人分なんて可愛いお姫様に負担はかけられない。」

 お浸し、厚焼き卵、酢の物…純和食。

「今、味噌汁と鮭焼きあがるから待ってて。そうだ、今日は出かけるのかな?」

「あ、はい。会社の先輩と映画に。」

「そうなんだ。どこで?」

「銀座の方に。」

「それなら、送ってあげるよ。出版社の方に用事があるから。伽耶ちゃんの支度が終わったら、出かけようか。」

 食卓に付きしばらくすると、春海が外から帰ってきた。

「ただいまー。伽耶、おはよう。」

 汗だくのTシャツを脱ぎながら、テレビをつける。

「…おはよう。走ってきたの?」

 昨夜の事を思い出し、視線を外し挨拶をする。向かい側に、座り汗をタオルでぬぐう。

「うん。近くに森林公園があったから、そこで。」

「毎日、走っているの?」

「雨以外はね。」

 朝陽兄さんが御飯を用意して、席に着く。

「爽弥はまだ寝てるから、先にどうぞ。」

 部屋で、今日の服を選び、髪を巻いて、セットする。

 紘先輩は私にとってなんだろう?
 紘先輩からしたら友達以上、恋人未満なのかな?あれ、私は…好きなのかな?私はどうしたいんだろう。
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