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愛する、三人のケダモノ達。
第1章 三人のケダモノたち。
朝陽兄さんはまだ、出版社にいたけど速攻迎えに来てくれた。
車の助手席に乗り、窓を少し開け風に当たる。朝陽兄さんはずっと黙っている。
この寂しさを、朝陽兄さんは埋めてくれるのかな。
家に着き自分の部屋に入るなり、朝陽兄さんは私の手を引き抱き寄せる。
顔を上に向けられ、唇を貪る。
その唇や舌は私の中に進入し、口腔内を埋め尽くす。歯をなぞり、舌を絡め喘ぎ声が漏れる。
「伽耶、伽耶…私の伽耶…。」
朝陽兄さんの吐息が耳にかかる。
熱く、柔らかい囁きが頭に響く。
足に力が入らず、朝陽兄さんの背に手を回し服を鷲掴む。
不意に抱き抱えられ、ベッドに寝かされる。朝陽兄さんは自分のネクタイを外し、シャツを脱ぐ。
色白の滑らかな肌が私を覆う。
キスをしながら器用に私の前ボタンを外しワンピースを脱がす。
恥ずかしいけど、下着姿で横たわる。
キスが首筋から胸に降りると、朝陽兄さんの動きが止まる。
すると、朝陽兄さんは目を開きしばらくしてからクスクス笑い出す。
「伽耶ちゃん。君って子は…なんでこんなにケダモノに愛されるんだ?」
何のことかわからず、困惑する。
指が唇をなぞり、首を通り鎖骨と胸のふくらみの間で止まる。
「今朝付けた、私のキスマーク。」
そこから、すぐ横の尖切った先端の手前に指を這わせ止まる。
「…このキスマークは…彼かな?」
紘先輩の部屋の出来事を思い出し、顔を赤くする。
「…で、でも何も、何もなかったんです。」
「これは、私への宣戦布告だね。」
朝陽兄さんは私の下着を脱がせ、全裸にする。ベッドのシーツが身体を擦りサラサラと音を立てる。
唇で既に尖切った先を舐め、甘噛みをする。少し歯を立てられ、痛みの中に小さな疼きを感じる。
「…ぁあっ…んっ…あ、朝陽兄さん…。」