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愛する、三人のケダモノ達。
第2章 発情する、ケダモノたち。
 春海はゆっくりとグラインドする。

 グチュグチュと卑猥な水音と、春海の吐息に身体が震える。

「…はっ、んんっ。春、海。春海…っ。」

 朝陽兄さんは両方の乳房に紅い花を散らせ、敏感に尖った乳首を口に含み舌でねぶる。

 甘い刺激は下腹部に響き、次から次へと快感が溢れてくる。その度に蜜が春海の肉棒を絡めとり、膣内へ捕らえる。

「…凄いよ、伽耶。中、トロトロ…。締め付けてるし…。」

 自分では意識してないけど、身体は正直に反応する。

「や、いや…っ。」

「ほら、どうしたんだよ。腰が動いてる…。伽耶、これが欲しかったんだな…っ。」

 春海の声が頭に響く。

 どうして、こんなに愛しいのかな。

 朝陽兄さんも、春海も爽弥君もこんなに愛しいと思うなんて…。どうしたんだろう…。

 春海に身体を突かれながら、涙を流す。

 子宮口の近くに、春海の尖端が当たり執拗に責められる。

「…っ、辛い?痛い?」

 春海は身体の動きを止め、私を心配そうに覗き込む。その眼差しは、昔の幼かった頃の純粋な少年のように、真っ直ぐで淀み無い。

 頬に涙が伝う。

 この涙は、なんだろう。

 朝陽兄さんがその涙に唇を寄せる。

「泣かなくていいんだよ。」

「…私…っ。どうしたんだろう。胸が、痛い。こんなに、三人を同じくらい好きになってしまって…どうして?何で?」

 春海と繋がったまま、泣きじゃくり朝陽兄さんに問う。

「それで、いいんだよ。私達を好きになって。私達も伽耶を愛してるよ。伽耶、私の春海の爽弥の愛を受け取って。」

 朝陽兄さんの囁く声が、頭を痺れさせる。

「そして、もっと喘いでよがって、哭いて。」

 春海が腰の動きを再開する。

 さっきよりも、激しく乱暴なピストンに目眩を覚える。
 春海にしがみつき、それを受け入れる。

「…くっ…っ。あっ…あっ…。伽耶っ。」

 苦しそうな表情に、喘ぎ声がソファの軋む音と混じり合う。

「んっ、あぁっ、あっ…あっ…っ。」

 背中に手を回し、迫る快感に耐えるように爪を立てる。

 朝陽兄さんは、私の顔に手を添え深く、深く唇を重ねる。温かい舌が差し込まれ、息も出来ないくらいの激しいキスをする。

「か、伽耶…っ。もう、もう逝きそう…っ。」
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