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愛する、三人のケダモノ達。
第2章 発情する、ケダモノたち。
 春海はベッドから起き上がり、寝ている私に屈む。

 柔らかい唇が、頬や額に触れる。

 何度も頭を撫でられ、髪にキスをする。それがくすぐったくて、少し身体を捩る。

 優しくみつめられ、春海の色気にクラクラしてくる。

「…でかけるって、何処に?」

「えっと、そうだな。伽耶は行きたいところ、ない?」

「春海は?」

「うーんと。じゃあ、水族館行きたいな。…ほら、そうと決まれば用意しろよ。それとも、ベッドの上でずっーっとヤっててもいいけど?」

「えっ、えっ?」

 春海はベッドから降りて、私の手を取り引き起こす。

 よく見ると、全裸だった事に気がつく。

「きゃっ。」

 急に恥ずかしくなり、毛布をかき寄せる。

「何を今更。もう、伽耶の身体は隅々まで見尽くしてるけど?」

 春海がニヤニヤ笑っている。私は顔を赤くする。



 急いで出掛ける用意して、リビングに行く。

 朝陽兄さんがコーヒーを淹れてくれたり、春海が簡単な朝食を作ってくれたり。まるで、昨夜の事は夢だったように、いつものありきたりの土曜日の朝。

 朝食を済ませ、化粧を整える。

「朝陽、車かして。」

「いいけど、汚さないでくれよ?」

「さぁ?伽耶次第じゃない?」

 春海は朝陽兄さんから車の鍵を受け取り、ニヤッと私に向かって笑う。

 どういう意味ですか?

「…伽耶、行こうか。」

「伽耶ちゃん、こっちおいで。」
 
 春海が玄関に向かう。

 ソファに座る朝陽兄さんの側による。

 朝陽兄さんの腕が私の腰に回り、スカートの裾に手が滑り込む。

「ふっ、あっ。に、兄さん?」

 長い指が下着の布越しに、股間をススッとなぞる。

 その、危ういタッチに深く溜め息をつく。

「…はぁ…んっ。」

 朝陽兄さんの頭を抱き、その指使いに眉をひそめる。お腹に兄さんの熱い吐息を感じる。

 ゆっくりと擦り上げ、布と肌の境目に指が侵入する。すぐに、襞に隠された花の莟を探られ弄られる。

「いっ…やぁ…ん。朝陽、兄さん…ん。やめて。」

 兄さんを見ると、私を仰ぎ見ながら。

「やめて、いいの?」

 クチュクチュと卑猥な音の中、甘い刺激に頭の中が痺れていく。

 中指が蜜の溢れる口を埋め、掻き出すように責め立てる。同時に親指が花芯を捏ね、ノックする。

「やっ。やめないで…っん。」
 
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