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愛する、三人のケダモノ達。
第2章 発情する、ケダモノたち。
 柔らかな唇の感触に欲情する。

 お互い、唇を優しく噛み食む。舌で歯をなぞり、絡めあう。

 春海は私を抱え、周りの目など気にせず深く、深く口づけを交わす。

 息もつけないくらい、入れ込まれた舌は口腔をさ迷い求める。

 段々と激しくなり、春海の指に力入り苦しくなる。

 春海の胸を押し、離れようともがく。

 顔を背け、困惑した顔で春海を見る。

「…ごめん、伽揶。」

 唇を離し、春海は私をみつめる。辛そうに、眉をひそめている。

「何で謝るの?」

「…伽揶の気持ちなんて、これっぽっちも考えなかった。」

 少し冷静になった春海は、息をつき買ってきた缶コーヒーを私に渡す。

「意地悪したいわけじゃないんだ。困らせたい訳でもない。なんだろう…伽揶に対して、どうしても冷静になれない時があるんだ。」

 春海も自分の缶コーヒーを開け、飲む。

「昔から、そうだった。心の奥の方で、伽揶を独占したくて自分のモノにしたくて…。離れてしまえば忘れる初恋かと思っていた。でも、離れれば離れるほど伽揶への想いが募ってたんだ。」

 春海は、遠くをみつめる。

「仕事が忙しければ忘れるんじゃないかとも思った。でも、それ以上に伽揶を求める気持ちは大きくなってたよ。」

「…春海。」

「今回、一緒に住むことになって…朝陽や爽彌がいたって、あいつらが伽揶に手を出したって気持ちはかわらない。むしろ、俺達三兄弟は伽揶を共有したいんだ。」

「…それは、まるで物みたいね。私は性欲を解消するお人形?」

 ちょっとだけ、ムッとする。

 私は物じゃないし、私の気持ちはどこにあるの?

「だから…ごめん。俺達は伽揶をそんな風に思ったり、見たりはしてないから…。」

 春海は寂しそうな表情をする。

「…うん。それは、わかってる。でも、なんで私なの?春海だって、朝陽兄さんだってきっともっと素敵な人が出来るんじゃないの?爽彌君だって、まだ高校生なんだから出会いなんて沢山あるのに。」

「…伽揶じゃないと、駄目なんだ。」

 飲み干した缶を近くにあるゴミ箱に捨てる。

「…だから、共有しながらも心の奥では独占したくて仕方がない。」

 春海は私の手を取り、指先にキスをする。

「…ごめん、伽揶。」

 温かい唇の感触に、収まっていた欲望がまた動き出す。

「もう、俺が我慢できない…。」
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