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愛する、三人のケダモノ達。
第3章 嫉妬する、ケダモノたち。
「伽揶さん。おはようございます。」

 朝食の準備をしていると橘さんがリビングから起きてくる。

「おはようございます。良く眠れましたか?」

「はい。いやー朝陽先生には毎回ガッツリ飲まされて、こんな感じですよ。」

「そこ、座ってください。今、お茶淹れますね。」

 ダイニングテーブルの椅子に促し、熱い緑茶を淹れる。その間に、味噌汁を作ったり料理をする。

「そうだ。伽揶さん、お願いがあるんですけど。」

「はい?何ですか?」

「昨日、朝陽先生にも話をしてるんですが。姉が一人、モデルを探していて…是非、伽揶さんにお願いしたいと。」

「私がですか?洋服か何かのモデルでしょうか?それでしたら、プロの方にお願いした方が宜しいのでは?」

 橘さんは熱いお茶を美味しそうに啜る。

「いや、それが姉の指定ではあくまでも一般人をとのことでして…。それを先生にお話したら、伽揶さんを推薦してくださったんですよ。」

 モデルですか…。この、標準体型に何を求めるのかしら。

「詳しい日程とかはまた、改めて先生に連絡しますので。本当、よろしくお願いします。じゃないと、姉に殺されます。」

「うん、そうだね。一度、杏子ちゃんに地獄の果てに連れていってもらうかい?橘君。」

 気がつくと、橘さんの背後に朝陽兄さんが立っていた。

「あははっ。先生、おはようございます。背後はやめてください、背後は。」

 橘さんの顔がひきつる。

 朝陽兄さんは橘さんの向かい側に座り、新聞を開く。

「杏子ちゃんには私からメールしておいたから。多分、午前中には来るんじゃないかな?」

「流石、先生。」

「君に誉められても、なんも嬉しくないよ。伽揶ちゃん、あんまり緊張しなくていいから。」

 朝陽兄さんの分のお茶を用意する。

「…はぁ。」

 午前中に来るとなると、掃除洗濯を済ませないと。手を休めていた朝食を慌ただしく準備する。

「春海、起こしてきます。」

「んー。春海は朝早く出て行ったよ。美祢君に呼び出されたらしい。それより、早く朝御飯食べよう。冷めてしまったら、勿体ない。」

 朝陽兄さんは三人分のお茶碗を用意する。

 橘さんもお皿や箸を揃えたり。

 橘さんのお姉さんか。橘さんは色白で、細身だからきっとお姉さんも美人なんだろうな。

 それに、朝陽兄さんが親しい感じなのが気になる…。
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