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愛する、三人のケダモノ達。
第1章 三人のケダモノたち。
シャワーからはお湯が出ていて、私のブラウスが濡れる。
下着のラインがバッチリ出てしまって、かなり恥ずかしい姿に。
春海は私を壁に追い込む。
顎に手を添えられ、少しクイッと上げる。
「春海…。」
「…伽耶…。会いたかった…。」
唇が触れそうなくらい、顔が近づく。
春海の吐息が熱い。
吸い込まれそうな、黒い瞳。
「…あ。」
ふっと、春海の右肩を見ると十五センチ位の傷あとが縦に走っている。
「この、傷あと…。」
「…覚えてる?」
そっと、指でなぞる。
「…覚えてる。」
確か十歳の時。
『どっちが、高いとこまで登れるか競争だ。』
本家の裏庭で、春海は私に木登り競争をしようと言ってきた。
『柿の木は折れやすから駄目だって、志乃おば様が言ってたよ。』
『伽耶、怖いんだ?』
以外と負けん気の強い私は、意地でも春海に勝とうと躍起になった。
上まで行ったものの、降りれなくなり半泣きで固まってしまった。
それを見かねた春海は私の所まで助けに来てくれたけど、二人の体重を支えられずに枝が折れてしまった。
とっさに春海は私を庇い、右肩を負傷。
かなり血が出ていて、春海は動かず私は大泣きで本家に行き助けを呼んだ。
救急車で運ばれて、右肩の裂傷は十針縫う大事になってしまった。
『伽耶が悪いんじゃないから。伽耶を怒ったら、俺が許さない。』
病室で本家や親戚一同に言い渡す。
『春海…ごめんね。』
『伽耶が無事なら、それでいいから。もう、遊ばないとか…言わないでね。ずっと、一緒に遊んでね。』
シャワーの飛沫が頬に当たる。
「…あの時は、遊び相手がいなくなると思ったら寂しくて…でも、大人になれば遊びも付き合いも変わっていくのが当たり前だった。」
春海はそっと目を閉じる。
「最後に会った、三年前。おおじい様の葬式の時だったよね。伽耶は、いつの間にかに大人になって、俺の前に現れたんだ。あの時の、子供のままじゃなくて綺麗な女性になってた。」
私は春海の目を見れず、身体に流れる水滴をみつめる。
「…俺の初恋…。伽耶が俺の初恋の人。」
軽く唇が触れる。
やさしいキス。
まるで、はじめてキスをするような…。
「これ、俺のファーストキス…だからね。」
下着のラインがバッチリ出てしまって、かなり恥ずかしい姿に。
春海は私を壁に追い込む。
顎に手を添えられ、少しクイッと上げる。
「春海…。」
「…伽耶…。会いたかった…。」
唇が触れそうなくらい、顔が近づく。
春海の吐息が熱い。
吸い込まれそうな、黒い瞳。
「…あ。」
ふっと、春海の右肩を見ると十五センチ位の傷あとが縦に走っている。
「この、傷あと…。」
「…覚えてる?」
そっと、指でなぞる。
「…覚えてる。」
確か十歳の時。
『どっちが、高いとこまで登れるか競争だ。』
本家の裏庭で、春海は私に木登り競争をしようと言ってきた。
『柿の木は折れやすから駄目だって、志乃おば様が言ってたよ。』
『伽耶、怖いんだ?』
以外と負けん気の強い私は、意地でも春海に勝とうと躍起になった。
上まで行ったものの、降りれなくなり半泣きで固まってしまった。
それを見かねた春海は私の所まで助けに来てくれたけど、二人の体重を支えられずに枝が折れてしまった。
とっさに春海は私を庇い、右肩を負傷。
かなり血が出ていて、春海は動かず私は大泣きで本家に行き助けを呼んだ。
救急車で運ばれて、右肩の裂傷は十針縫う大事になってしまった。
『伽耶が悪いんじゃないから。伽耶を怒ったら、俺が許さない。』
病室で本家や親戚一同に言い渡す。
『春海…ごめんね。』
『伽耶が無事なら、それでいいから。もう、遊ばないとか…言わないでね。ずっと、一緒に遊んでね。』
シャワーの飛沫が頬に当たる。
「…あの時は、遊び相手がいなくなると思ったら寂しくて…でも、大人になれば遊びも付き合いも変わっていくのが当たり前だった。」
春海はそっと目を閉じる。
「最後に会った、三年前。おおじい様の葬式の時だったよね。伽耶は、いつの間にかに大人になって、俺の前に現れたんだ。あの時の、子供のままじゃなくて綺麗な女性になってた。」
私は春海の目を見れず、身体に流れる水滴をみつめる。
「…俺の初恋…。伽耶が俺の初恋の人。」
軽く唇が触れる。
やさしいキス。
まるで、はじめてキスをするような…。
「これ、俺のファーストキス…だからね。」