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ママと僕のエロティックな事件簿
第2章 ママと僕の誘拐劇篇  第二部 裏社会と義母の憂い
「実はね、祐クン。パパは今、とっても危険な仕事をしてらっしゃるの」
雅子はキャスター時代の、ニュースを読むような真剣な眼差しで祐太を見つめる。一緒に暮らし始めて以来、一つの部屋でここまで至近距離で会話をしたことがあったろうか?祐太の心臓が高鳴る。TV画面で見るようなメイクは施していないものの、端正な瓜実型の女優張りの美貌は名家の若奥様で通るだろう。
(き、綺麗だ、雅子ママ…っていうか、今のママと僕の関係の方がよっぽどキケンだと思うけど)
そんな祐太の高揚感など察する由もなく、雅子は憂いを満ちたような表情で続ける。

「祐くんも民自党の千地岩っていう、悪う~~い政治家のオジサマを知っているでしょう?」
雅子ママの噛んで含めるような物言いに気恥ずかしさを覚えながらも、思考を巡らせる祐太。
「千地岩…ああ、政界の闇のドンとか言われている人でしょ? すっごい権力者でテレビとかでは放送できないけれど、裏では酷いことをいっぱいしている人だってネットに出ていたよ」
拙い知識で答える祐太。そんな息子を手放しに賞賛する雅子だ。
 「さっすがぁ、祐クン。パパの子だわぁ!!」
 大きな膨らみを持つ胸の前で、両手をぎゅうっと握りしめながら血縁の無い我が子の聡明ぶりを喜ぶ義母は親バカ丸出しの貌だ。

祐太は雅子の愛情に照れくささを感じる一方で、自分でも理解不能な微かな不快感を覚える。義母とはいえ、「女」を意識している相手に賞賛されるのは嬉しくても、「パパの子」と付け加えられることが、芽生え始めた男としてのプライドを傷つけるのだ。そんな息子の微妙な心理には気が付かない様子で、雅子はやや興奮した様子で話を続ける。
 「その千地岩っていう人が…闇献金ってわかる、祐クン? つまりね、不正にお金をもらっていたことを、パパがスクープしかかっているの。パパは不正を許せない、正義の人ですものね…」
 雅子は噛んで含めるような口調で祐太に解説しながらも、TVマンである夫の仕事にかける情熱に心酔しきったよう表情を浮かべる。対照的に祐太は膨れっ面になる。
 「それで…?」
 息子のやや不機嫌な声にもまるで気が付かぬ様子で、恋する乙女のような表情の雅子だが、急に美貌を引き締めた。
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