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ママと僕のエロティックな事件簿
第3章 ママと僕の誘拐劇篇 第三部 息子の欲望と、事件…
二日後の深夜。身を隠す父に人知れず密かに会うべく、母子は一路箱根へと向かっていた。祐太は雅子の運転するトヨタのマークXの助手席で、そのステアリングを握る美女の横顔に惚れ惚れしていた。
(ママってホントに車好きだし、運転も上手だよな)
自動車会社重役令嬢でもある雅子とのドライブは、快適かつ愉快なもので、祐太は心を躍らせる。だが、義母の表情は硬かった。深夜とあって対向車はいない。箱根の山中を疾走しながら、時折ルームミラーやバックミラーを、その切れ長の瞳でチラリと一瞥する雅子。
「ねぇ、祐クン…。さっきからあの車、ずっと尾いてきているみたいな気がしない?」
確かに、かなり遠方から照らし出されるヘッドライトの眩しさに祐太自身も気にかかってはいた。追い越すわけでもなく、また接近しすぎるわけでもない。かといって、追い越そうという意志も感じられなかった。
「引き返しましょう、祐クン。まさかとは思うけれど、パパを狙っている人たちが、私たちを尾行しているのかも…」
「まさか…」
祐太はまるでテレビの中の出来事じゃあるまいし、と思いつつ、この美しい義母との冒険を夢想して、胸を高鳴らせた。少々年上の憧れの美女と一緒に、悪の手先から逃走を企てる。しかし、追っ手に捕まってしまい…、そんなスチュエーションを思い描く祐太だったが、それが現実になろうとは知る由もなかった。
(ママってホントに車好きだし、運転も上手だよな)
自動車会社重役令嬢でもある雅子とのドライブは、快適かつ愉快なもので、祐太は心を躍らせる。だが、義母の表情は硬かった。深夜とあって対向車はいない。箱根の山中を疾走しながら、時折ルームミラーやバックミラーを、その切れ長の瞳でチラリと一瞥する雅子。
「ねぇ、祐クン…。さっきからあの車、ずっと尾いてきているみたいな気がしない?」
確かに、かなり遠方から照らし出されるヘッドライトの眩しさに祐太自身も気にかかってはいた。追い越すわけでもなく、また接近しすぎるわけでもない。かといって、追い越そうという意志も感じられなかった。
「引き返しましょう、祐クン。まさかとは思うけれど、パパを狙っている人たちが、私たちを尾行しているのかも…」
「まさか…」
祐太はまるでテレビの中の出来事じゃあるまいし、と思いつつ、この美しい義母との冒険を夢想して、胸を高鳴らせた。少々年上の憧れの美女と一緒に、悪の手先から逃走を企てる。しかし、追っ手に捕まってしまい…、そんなスチュエーションを思い描く祐太だったが、それが現実になろうとは知る由もなかった。