この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋人宣言
第6章 言
シンッ―――となった部内は、誰かが口を開くのを待っていた。
「あ・・のっ」
言葉にならない声が真実ちゃんの口から飛び出て
「これとペアだっただろ?」
さらに直哉がニヤッと笑いながら真実ちゃんに見せる。
「は・・・い」
驚いてそれだけ言うのがやっとの真実ちゃんに
「散々どのデザインが良いか迷ったからな。
素敵って言ってもらえて嬉しいよ」
「・・・・」
部内の全員が直哉の一言ももらすまいと聞いている。
「あの!でも伊藤さんの彼氏は遠距離だって」
真実ちゃんが、思い出したように言えば
「意外に近かったね」
と直哉が笑いだす。
「伊藤さんの彼氏は甲斐性がないって」
「俺、ないのかも」
そう言って笑いながら、「な?」なんて私に笑いかける。
「伊藤さんがいないと、ダメな男だって」
「うん。俺、葵がいないとダメなんだよ」
そこまで何もかもに返事しなくていいってば・・・
「あ・・のっ」
言葉にならない声が真実ちゃんの口から飛び出て
「これとペアだっただろ?」
さらに直哉がニヤッと笑いながら真実ちゃんに見せる。
「は・・・い」
驚いてそれだけ言うのがやっとの真実ちゃんに
「散々どのデザインが良いか迷ったからな。
素敵って言ってもらえて嬉しいよ」
「・・・・」
部内の全員が直哉の一言ももらすまいと聞いている。
「あの!でも伊藤さんの彼氏は遠距離だって」
真実ちゃんが、思い出したように言えば
「意外に近かったね」
と直哉が笑いだす。
「伊藤さんの彼氏は甲斐性がないって」
「俺、ないのかも」
そう言って笑いながら、「な?」なんて私に笑いかける。
「伊藤さんがいないと、ダメな男だって」
「うん。俺、葵がいないとダメなんだよ」
そこまで何もかもに返事しなくていいってば・・・