『この本屋は広くていい。』という書き出しから、
『わざわざ電車に乗って一駅隣からやってくる価値がある。』
までの六行で、物語の予感を授かりました。
別の作品も拝読させて頂きましたが、流花さんの描かれる女性にはいつも、共感せずにはいられない愛らしさと、人好きのする可愛げがあって、彼女たちが冒険心にかられてとってしまう(やや浅はかな)行動に、ひやひやしながら、それでいてワクワクさせられながら、ついつい付き合ってしまいます。
文章のテンポが切れよく心地よく快活で、読むのにストレスを感じません。
読むのが遅い私でも、昼休みのほんの半時間ほどであっという間に読めてしまいました。
面白かったです。