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二人の密会
第5章 八咫烏
「当然の反応だろ。暗い車中で光があれば誰しも目線が行く。対向の運転手もそうだが、後ろの運転手もそうだろ。それも下半身に向けて撮ってるって、変態以外ないって」

「…………」

「どうした? 俺が変態だから釣り合うんだろ。他人の目線なんて気にするな。もっと他のプレイもしてみたくなったんじゃないのか。俺色に染まるんだよな? 約束したよな?」

「はい。しました」

「写メよりムービーで、今の状況を説明しながら撮るんだ」

「はい。今雌犬はパンティーを取り上げられています。履いていたパンティーを頭から被る躾を受けて、そのまま今は履いてません。」

説明を終えると携帯を閉じた

「よく出来ました。褒美をやる。左足をダッシュボードの上に乗せろ」
雌犬は足を上げて待っている
僕は携帯のムービーを立ち上げて、雌犬の下半身めがけて運転席から撮った
丁度岸和田のICで渋滞に捉まり、なかなか進まない
雌犬はまた俯いている
大阪に入るから知り合いでも、って思うと仕方ないのかと

両隣の運転手の視線が分かる 

「皆に見られてるぞ。雌犬は有名人だな」

「違うわ」

「顔上げて会釈くらいしたれよ」

「無理よ。知り合いだったらどうするのよ」

「大丈夫だ。京都ナンバーの車だ」
雌犬は左側の運転手に向かって会釈した
運転手も会釈して応え手を振った
しかし雌犬はそれへの返事はしなかった

「あんなに愛想よくしてくれたのに何で応えてやらないんだ」

「私のファンは貴方一人で十分。他の男なんて興味ないの。私に合うのは貴方しかいないと思ってる。会釈はしても挨拶でそれ以上でも以下でもないの」
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