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ただ、あなただけに愛を
第1章 ライン
 
 頂点に舌が絡めば、体内へ一気に電流が走る。峰子が背を反らせば、すかさずユキは背中を抱き寄せる。胸と同時に背筋をなぞられれば、鳥肌が立つほどの快感が押し寄せてきた。

「はっ、ん……ふぁ」

 足のつま先まで響く甘さに、言葉は意味を成さなくなる。口数が少なくなればなるほど、淫靡な音は深まっていった。

「ユキ……あたしも、ユキの舐めてあげる」

 乾いた喉が求めるのは、雄の味。峰子が体を起こそうとすれば、ユキは肩を押さえてそれを止める。

「それなら、舐め合いっこしましょう? その方が、気持ち良いでしょう」

 ユキは峰子の顔の上に跨がり、勃起した陰茎を向ける。そして自分は峰子の陰部へと顔を埋め、女の色香を吸い込み舌を這わせた。

「んんっ!」

「ほら、峰子さんも……」

 下半身にじくじくと走る快感は、喉まで突き抜ける。峰子より数年、下手すれば十年ほど年下のユキの男は、剛直で真っ直ぐに猛っている。口に含めば弾けそうなほど膨らんでいて、峰子はそれをじっくりと堪能した。

 ゆっくりと根元から先まで舌を這わせれば、ユキの体も強張る。ユキもまた感じているのだと思えば、愛しさを覚えた。
 
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