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ただ、あなただけに愛を
第1章 ライン
走る快楽に溺れながら、互いに舐め合う行為。迫る絶頂をいなしながら耽ると、荒い息だけが部屋に籠もる。ラブホテルだが、下品さがなく綺麗な部屋。ユキのセンスが窺えるその部屋も、今は淫靡な香りが漂っていた。
ユキの舌が、割れ目に侵入して女を暴いていく。同時に指で陰核を擦られ、峰子は身を捩らせる。
「ああっ、ユキ……もう、あたし」
「峰子さん……」
耐え難い快楽がなだれ込もうとすれば、痙攣の感覚が短くなる。察したユキは一度峰子から離れると、へそまでつきそうなくらい反り上がった陰茎にゴムを被せた。
それを眺めながら、峰子はふと彼の存在を思い出す。彼は、峰子より十以上年上の男である。付き合い始めた当初はユキぐらい猛っていたが、最近は反応も悪い上固さも僅かに衰えている。若さとは、女だけでなく男にも影響を与えるものなのだと、とろけた頭で考えていた。
「ね、ユキ……あたしの体で、感じる?」
準備を済ませたユキに何気なく尋ねれば、ユキは苦笑いで返す。
「意地悪な事聞かないでくださいよ。聞かなくても、分かるでしょう?」