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淫風の戦記
第2章 幻覚薬
「(え…犯さないの?…なんで?………)」

黒須が枇杷の唇を放し、奪い、また放す。
徹底的な焦らしに耐える枇杷。
しかし、“望んだ相手?”という問いが、彼女の心を乱し、やがて悶えるほどの欲求にすり替わっていく。

「(望んだ相手でしょ?なんで耐えてるの?)」

女になりたい。この人の。私を貴方のモノにしてほしい。

「………入れて下さい…」

吐く息程の小さな声で枇杷が懇願した。

黒須は勝鬨の拳を突き上げるかわりに、鍛え上げた全身の力を込めて腰を突き出す。剛直の大蛇の頭が、枇杷の割れ目を突き破り、一気に子宮に到達する。

「あああああ!!!」

ついに自ら支配を受入れた枇杷。降伏-。
激しい突き上げが始まる。

「あんっ!あっ!あっん!んっ!んっ!…」

歓喜の声をあげる枇杷。
膝を掴まれ、持ち上げられ、さらに深く突き刺される。

「あっああっ!あんっ!ふっ!ふかい…」

口が吸われる。
枇杷も負けじと黒須の首に細い腕を巻き付ける。戦闘の時と変わらない力で。舌を絡める。

「(負けて、犯されてる…私)」

右の乳房が揉みしだかれ、乳首が指の間に挟まり、締め上げられる。瞬間、ひときわ強い突きが入る。

「いっっ…ああんっっ…ゆっ許してえっ!」
「(…許しませんぞ)」

黒須の容赦のない目が、枇杷の瞳を遮る。

「ああっ!あんっ!あんっ!…」

枇杷の瞳から一筋の涙がこぼれる。それは明らかに至福の涙。女の喜びに打ちひしがれる涙だった。涙が黒須の興奮を極限まで昇華させる。鍛え抜かれた腰の攻めが一段速さを増す。

「ああっ!いいっ!あんっ!あぁ!っいっいやっ!」
「枇杷殿は、私が今までで会ったどの女子よりも美しい」
「あっ!んっ、そんなっことぉっ!あっ!」
「香羅殿よりもずっと綺麗ですよ」
「ひっんっ!あんっ!あっ!もっもうダメっえっ!ぁんあっ!」

香羅の名を聞いたとたん愛液が迸る!

「(なぜ…?嫉妬…?どうでもいい…。)」

「…枇杷殿、出しますぞ…」
「中へ!なかぇぇっ!私も…いきそう!!黒須さまぁ!」
「枇杷殿!」
「いくっいくっいくいっっくうぅぅっっ!!!」

黒須から濃厚な白濁液が放たれる。

「あああっ!熱い!ああぁぁ…………」

呼吸が荒い枇杷。
白濁液は中に収まらず、洞窟から漏れ、森を満たしていた枇杷の愛液と溶け合う。

………………
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