この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫風の戦記
第4章 紫富の金
紫富が畳み掛ける。

「法眼様ほどの英雄でしたら、様々な財宝をお持ちでございましょう」
「そうよなぁ、色々あって迷っておるのだ」

笑って返す法眼だが、内心穏やかではない。

「(ここで払えねば、自国に帰って仔細を話すであろうな…そうなれば、こやつの仕える王家から笑い者ではないか!)」

「法眼様は色々とお宝をお持ちの様ですなぁ…羨ましい。迷われておられる間に大陸の珍味などを召し上がられては?」

紫富は従者に次々と乾物や菓子、酒に滋養薬を運ばせる。

「ご配下の方もどうぞ」

法眼だけでなく、警護の配下の者や小姓の分まで用意する。彼らは感嘆の声をあげ、紫富の財力と気前の良さに敬服する。だが、法眼としては、紫富の存在がこの広間を支配するのは面白くない。

「(…これでは我の威厳が…そうだ!)桔耶を呼べ!」

紫富がふと法眼を見る。

「紫富よ。いま我が宝に酌をさせよう」

暫くして桔耶が広間に入った。疲れ切った様子ではあるが、法眼とは一切目を合わせない。俯くこともなく、前方一点だけを見つめている。
しかし、極薄の衣一枚を着せられているところを見れば、彼女が法眼に隷属させられている現状が分かる。衣はタイトなワンピースのような形をしているが、半透明のビニールのような素材で、胸の突起や、下半身の黒い部分を紫富に知らせる。

「桔耶よ。大陸の王家に仕える大商人であるぞ。挨拶せよ」

桔耶は法眼に隷属するつもりなどない。しかし、大陸の商人と聞き、彼女の中で呼び起こされるものがあった。

「…」

無言のまま、紫富の前に座り、両手を付く桔耶。顔を上げた時、紫富と視線が合う。

「法眼様、この美しい女性はどなたでしょうか?」
「一昨日にな、我が捕らえた小鳥よ。今は鳥籠で飼っておるのだ」
「…本当にお美しい…大陸にも二つとない花でございます」
「そうであろう。お主の珍味も味をなくすな!」

大声で笑う法眼である。しかし、次の紫富の言葉が法眼を凍りつかせる。

「この女性を申し受けたいと存じます」
「な、何!?」
「金塊は、この女性と交換頂くというのはいかがでしょう。ぜひお願い致したい」

力の籠った口調である。法眼がたじろぐ。

/31ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ