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淫徳のスゝメ
第4章 私が天涯孤独になったこと
* * * * * * *
私達は、お父様達を処分する仕事について、綿密な計画を立てていた。
まづるは、少なくともお父様の信頼は厚い。彼女ならこの仕事を成し遂げるのに造作なかったろうが、私はお兄様にまで打ち明けて、この愉快な殺害に娯楽性を求めた。
きよらはお兄様が私室に誘うと、あきらかな警戒を見せた。
私達は死角に隠れて二人の様子を見守っていた。
それから五分後、きよらは、相変わらず不審を露わにしながらお兄様に従った。
私とまづるはお兄様と生贄を閉ざした扉に耳を立てて、手持ち無沙汰のキスをした。
きよらの悲鳴が響いてきたのと、私達のキスが濃厚になったのは、ほぼ同時だ。
「何をなさるの!お母様!誰か!誰かいらして!!」
「お嬢様っ……」
年長のメイドが駆けてきた。
お母様のお気に入りの彼女は、私達が互いの乳房を揉みながら唇を吸い合っているのに割り込みかけるや、まるで先客が鍵をかけ損ねたトイレの個室にでも飛び込んだ風な顔色をした。
「気にしないで」
「申し訳ありません」
「きよらのことも、何でも──…」
びゅっ……………
「い"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"っっっ…………」
「きよら様!!」
私はまづると絡ませていた腕をといて、メイドの手首を掴み上げた。
お兄様の罵倒ときよらの悲鳴、鞭が肌をなぶる音が、ひっきりなしに扉を叩く。