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淫徳のスゝメ
第1章 私が淫蕩に耽るまでのこと


 私の目下に、縮毛のない、すべすべの秘境が現れた。


「舐めてごらんなさい」

「…………」

「私のヴァギナ。動物みたいに舐めてごらん」



 私は恐怖に立ち尽くしていた。


 女の恥丘は生まれたての真珠のごとく輝いており、肉襞は絶妙な肉色のコントラストをなしていた。

 ぽつんと窪んだ小さな性道。僅かな水気が覗いていた。


「いやらしい子。じっと見て」

「はは、見惚れたんじゃろ」

「はい」

「有り難う。さぁ」


 私は女に跪き、その命令に従った。

 割れ目に沿った肉襞に舌を滑らせて、唾液を垂らして何度も往復している内に、私のものとは別の体液が、いよいよ本格的に這い出してきた。女はよがり、喘ぎ、他の九人が見守る中、とうとう私に小さな噴水を浴びせた。


「わしにもやれ」

「オレにもだ」


 男達がボトムを下ろして、赤黒い棍棒をぶら下げた。

 私は彼らの一人一人に跪き、生きたディルドを舐めていった。


 お父様に学んだ淑女の嗜み。これからの社交場で不可欠と教えられていた作法が、初めて役に立ったのだった。
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