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淫徳のスゝメ
第1章 私が淫蕩に耽るまでのこと
月日は流れた。
先月、私は中学三年生に上がった。
甘辛いそよ風たゆたう新たな季節、私が十五歳の誕生日を迎えると、お父様は祝福をくれた。私の女の秘境の中枢、ぽつんとした小さな窪みに、いよいよ最終段階の作業を施したのだ。
お父様の生きたディルド。
私は脚と脚の間が引き裂かれる疼痛に震え上がり、泣き叫び、口をタオルで塞がれてしまった。ベッドドレスのついたお気に入りのピンクのシーツに、真っ赤なシミがしたたった。
「少しの間の辛抱だ」
お父様の話によると、初心の苦艱を切り抜けさえすれば、呼び水にも優る快楽が、永久に得られるようになるという。
信憑性は十分だった。蓮美先生は相変わらず屋敷に通ってお母様を抱いていたが、二人のいる密室からは、恍惚とした叫喚ばかりがこぼれていたからだ。