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淫徳のスゝメ
第1章 私が淫蕩に耽るまでのこと



 私がこのメイドを懲らしめるに至ったのは、彼女の不手際が発端だ。


 私の肌は、社交界でも名声高い。仏野(ふつの)の血統に代々備わる美点に加えて、とりわけ私の可憐と妖艶とがひとところにあると評判の容姿に、艶やかすぎずみすぼらしくない、ファッションドールも顔負けのボディラインは、国宝級だ。財閥トップを父親に持つ、高貴な娘に相応しい私のこの肉体は、使用人らに命を賭してでも保たれてしかるべきだった。


 それをこのメイドは怠った。彼女は今朝、私が朝晩実行しているスキンケアの手順の一部を誤ったのだ。


「何が申し訳ないの?かれこれ四時間。こんなみじめな全裸(もの)を晒して、貴女は何を償うつもり」

「お嬢様の……姫猫(きてぃ)お嬢様の珠のようなお肌のお世話に、不備がございました……」

「身のほどをわきまえなさい!!」


 バシィィィっ…………


 私の平手が、彼女の恥丘と肉襞を打った。


「あああんっ」


「売女」

「はぁっ、はぁ……」

「クサイわ。貴女、発情期のメス猫の匂いがする」



「んん」


 私は重石をガーゼにくるんで、彼女の口に抉じ入れた。
 稚拙な口舌を封じた重石は、二つの乳首を結んだテグスの脚に繋がっている。


 ヴィィイイィィィィン…………


 私はバイブレーターを持ち出して、彼女の顔面前に掲げた。
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