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淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと
私達は、日が暮れるまではかなしごとを楽しんだ。
蓮美先生は、私が甘いものを好んでいたことを知っていたようだ。
必要以上に振る舞われたスイーツは、夕餉の時間になる頃すっかり私達の胃袋を満たし、使用人達の仕事を一つ削った。
私達の親睦は、愉快と淫らと法悦を極めた。
裸になって、私はまづるに抱かれることを所望した。蓮美先生は、当然のように私達に干渉を始めた。
私は二人の蹂躙に繋がれて、天にも昇る心地で気を遣った。
「姫猫、……」
私がまづるの腹に乳房をこすりつけながら、彼女の舌に性器を預けていた途中、蓮美先生が私にキスしながらささめいた。
蓮美先生の好色な指は、私の顎下のまづるの窪みををいじっていた。十五センチの距離もない、私の目交で蜜が這い出し、肌色の異物を咥え込んだまづるの肉薔薇を、蓮美先生はおりふしからかっていた。
「私のこと……、いつまで先生って呼ぶつもり……?」
ちゅっ、ちゅ、くちゅっ……
くちゅっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ…………
「ぁっはっ……ぁん…………」
「ふぅっん!はぁっ、はぁ、せん、せぇ……?んん」
ちゅ…………
「名前で呼んでくれないの?」
蓮美先生のしとやかなメゾは、私の水音とまづるのそれ、まづるの嬌音と私のそれに、いやに摯実に引き立った。
ちゅっ、ちゅぅぅぅ…………じゅるっ…………
「姫猫は、私に他人行儀よ……」
蓮美先生の舌の名残が、私の口内を潤していた。
…──稜。
頭にはあったその名前は、口にすると、存外に美しい響きになった。
私達は飽きることを知らずまぐわった。
夜が更けても、週明けの義務を気にもしないで。