この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと



「姫猫、お風呂入ったの?」

「いいえ」

「でも、下着……」

「外したの」


 私は律子の指を捕らえて、客に媚びる娼婦のように、いやが上にも大胆に、彼女に乳房を触らせる。


「律子の指、ちゃんと感じたくて……。下着つけてたら、待ってた分、埋められないから……」

「──……」



 摩訶不思議な田舎に禁足された若者は、愛慾に渇いてもいるのかも知れない。


 律子は私を非難して、同時に彼女自身を果報者と認めていた。

 何せ私は迎えのあと浴室に移っても、貞淑な細君を気取って律子に尽くす。彼女にキスしながらその敏感なところを撫で回し、洋服を脱がせて、同じく一糸まとわぬ姿になった私自身の身体をじかに触らせる。時には乳房でボディソープを泡立てて、彼女の身体を洗ってやった。


 私の欲望に付き合いながらも、律子自身、残虐なまでに色の道を渇望しているところがある。


 彼女は私が本性を現せば現すほど、私を咎め、私を愛する。



「はぁっ、……姫猫…………なんて、なんて私、運が良いのぉぉ……っっ」


 貴女のような配偶者を迎えられて。貴女のような、淫乱な女と結ばれて。


「気が狂ってしまいそうよ……!!」





 愛もモラルも不要だ。



 髪を乾かすのもそこそこに、私達は四畳の部屋に転がり込んだ。
/403ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ