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淫徳のスゝメ
第1章 私が淫蕩に耽るまでのこと
「硬くなるのね……仏野さん。いやらしい身体。まりあの裸に興奮したの?それとも、今流しているレコーダーの所為かしら…………熱い。すごく、色っぽい……」
私はスカートを除かれていた。ストッキングもパンティも、蓮美先生は慣れた手つきで落としていった。
脚を開けて、私は蓮美先生の指の下ですじりもじり喘いでいた。
どこに指が這ってゆくのか。どこにキスが降ってくるのか。視界が塞がっている分、感覚が別個に先走り、意識との齟齬が生じていた。予測不能な呼び水が、私を異常な快楽へ導いた。
「スクリーンに映した写真は、私がまりあに出逢ったあの日から撮り貯めていったものなの。まりあは強情で、いやらしくて、私を警察に突き出すと言った。私はそれでも本望だった。警察──…素敵な響きだわ。国家権力が私の無二の正当にとりあうの、裁判所で、私はまりあのあらゆる痴態を振り返り、語り、その肉体がいかに淫らで甘美であったかを説明する。考えただけで顫え上がった。私はそのための準備として、まりあを撮り、録っていった。逮捕状が出る前に、あの何百枚もの写真を近所中にばらまく希望(ゆめ)をまりあに話した。まりあは股を濡らして顫え上がる。誰もがまりあを見かける度、たとえ彼女がどんなに内気な女を取り繕っていても、もう彼女の裸体しか見えなくなる。この録音は、校内放送で流しても面白かったわね。…………だけど、まりあは私の夢を壊した。絶対に、ばらまくな。見返りに彼女のみすぼらしくていやらしいだけの肉体を、私の好きに使わせると言ったの。傲慢ね。私はその傲慢に付き合ってやっているのだけれど、…………」
「ひっんっ、あんっ、ぁっ……ぁぁぁ……」
「よくよがるのね。同じ仏野の女のくせに、自ら脚を開けて私の指にクリトリスをすりつけてくるなんて、…………」