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淫徳のスゝメ
第6章 私が見た海の向こうの嘲笑のこと
* * * * * * *
私達が移り住んだ米国の街は、ニューヨークに次ぐ人口を誇る発展都市だ。
広闊たる土地には広々とした邸宅が散布して、人々の気性はおおらかだ。ブロンドの髪に桃色がかった白い肌、過半数がブルーグレーの目をした異国人達は、閨房でも私を満たした。
なかんずくある市街地の一帯は、日没後、果てないふれあいを楽しみにする若人らの楽園になる。
ここに住んで三ヶ月が経つ。
その間、私は既に二十人余りの日本人の他に、五十人近いアメリカ人、それから四十ほどの多国籍人を味わっていた。
「当ててごらんなさい、姫猫。これは誰の指かしら?」
私の性器を、柔らかな異物が撹拌していた。
ガラステーブルに乗せられて、膝をロープに吊られた私の肉体は、洒落たクラブミュージックと二十人以上の女達のざわめきを浴びていた。アイマスクが視界を遮り、変わるがわる性器を貫く指のあるじの姿はまるで見えない。
「ぁっんぅ……はぁっ、はぁ……ジェ、シカぁ?」
「正解!んもぅっ、エレンにカムフラージュさせたのに、何で分かるのぉ」
「だてっ、そこ…………あひゃぁんっ!やっ、やめぇっ……ああああんっ……」
ジェシカの指が、私の恥骨裏を撫で撫でさすっていた。膣口をやや進んだ辺り、そこをこすりながら親指でクリトリスをいじくり回す塩梅は、私に十分、彼女を彼女と識別させた。