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淫徳のスゝメ
第6章 私が見た海の向こうの嘲笑のこと
「お嬢様ぶるぶる慄えちゃってるわ。よだれ垂らして、……姫猫が今全裸で喘いでいる姿、お客さん達もマスターも皆見てるのよ?おまけに、貴女ここ、……」
くちゅっ、くちゅくちゅ…………
「M字開脚のお陰で丸見えよ?」
「ぁっああっ、はぁっ!あっああ!」
びくびくびくびくっっ…………
私の背中がテーブルに跳ねる。熱に洗われた総身は、私の意識の届かない、銀白色の溟海を泳いでいた。
「あーら、ジェシカ。姫猫はそういう変態よ?私達の可愛い子猫ちゃんだもの」
ちゅぱ…………
「ああああっっ!!」
ちゅぱ…………
「ひぅぅぅぅ!!」
五十近い目に監視された私の乳首に、二つの唇が吸いついていた。
左乳首はもっぱら啄ばみ、右乳首は甘噛みしながら舌で転がしている。
「ああ、いやらしくて可愛い子。姫猫、私とキスしましょう」
「んっ!んんぅぅ……んん!んっんっ」
私の唇を封じたのは、おそらくエレンだ。
相変わらずジェシカは私の性器を突き上げては引き抜いて、引き抜いては突き上げてを繰り返している。執拗に攻撃されるのは、私の皮膜の二つの弱点。
「んぷっ、あんっ!エレン!エレンぅぅ!」
私はエレンが離れてゆくと、今しがた彼女が私にしたのと同じようなキスを返した。手探りでエレンのおとがいを捕まえて、唇を吸って舌を引き出す。
「んっ、むむっ、はぁっ、ん……」
「あぁん、姫猫……」
「ずるいこと。姫猫、次は私にキスなさい」
「あっ、あっ……!!」…………
「姫猫がイッたわ。ジェシカ、お疲れ様。次のお姉さんに交代よ」
このナイトクラブの常連客は、ほぼ全員が面識を持っている。私もジェシカやエレン達とは飲み友達で、論をまたずセックスを楽しむ間柄でもある。
さりとて彼女達は、私の崇拝しているライフスタイルに準じている同志ではない。ジェシカはアリアという女と、エレンはポリーと交際している。ちなみに、アリアもポリーも今夜の私の指当てゲームに参加していた淫蕩者だ。