この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫徳のスゝメ
第6章 私が見た海の向こうの嘲笑のこと

「お世辞言っても何も出ないよ。可愛い人。きっと貴女の方が似合うわ」
私はスコーンを一口齧って、ポリーの唇に押しつけた。
薄い唇がバターの風味を受け入れると、続いてクロテッドクリームを同じように運んでいった。すると今度はスコーンの屑を連れた舌の方から、私の唇を割り開けた。
「ん……」
「おいし……」
ちゅっ……くちゅ…………
唯子ちゃんもゲルニカにサンドイッチをねだっていた。
夕方まで飽きるほど私をいじっていた従姉妹の手は、ゲルニカの太ももを撫で回して、乳房をからかって、ショートパンツのゴム口に侵入してゆく。
「ぁあん、恥ずかしい……」
「嘘つき、こういうことされたいくせに……。ね、パンティだって履いてないじゃない……」
くちゅっ、ぐちゅ…………
私は残ったスコーンを味わいながら、ポリーにコンフィチュールを食べさせていた。
指に掬った苺の煮物をしゃぶり尽くしても、ポリーは僅かに残った糖分を吸って、スコーンのお代わりまでねだる。
「あんっ、唯子さぁぁん、もっと……もっと……!」
「ほら、ひくひくしている。くねくねしちゃって、やっぱり触って欲しいんじゃない。淫乱な子。昼間のまづるも相当だったわ、そうだわ、二人揃ってこれからお仕置きしてあげる」
「はぁ、はぁ、まづるさん……っっ。んん!んぅぅ……」
私と唯子ちゃんは、ともすれば互いに扇情していた。
私がポリーをいじるほど、唯子ちゃんはゲルニカをからかう。唯子ちゃんがゲルニカをからかうほど、私のポリーにいだく衝動が輪郭を深める。
ヴヴン…………
「ぅぅんっ!」
私とポリーの深いキスの隙間から、にわかに小さな悲鳴がこぼれた。

