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淫徳のスゝメ
第6章 私が見た海の向こうの嘲笑のこと



「ぁっ……」


 白い太ももにキスした瞬間、また、私自身の下半身が派手にたわんだ。

「まづるさん……?はぁっ、どうか……されたぁ……?」



 ローターの緩急ない振動は、唯子ちゃんの指を欲した私にとって、ただ異物を脚に挟んでいるだけも同然だ。

 さんざっぱら焦らしたあと、唯子ちゃんが私に挿入したのは今日これだけ。

 これだけで、素肌を透かした娼婦らや、ポリーの媚態、私自身の回想は、実際以上にその刺戟を響かせた。


「そう言えばまづる、性器に何か挿れてなかった?こんなものを私に預けて、道ゆく女、手当たり次第おかずにしていたんでしょう」

 唯子ちゃんがすました顔でリモコンを掲げた。

「外して良いわよ」

「はぁ、ゆい、こちゃん……」

「私達が見ていてあげるわ。パンティを下ろして、愛液でぐしょぐしょになったものをここに置きなさい」



「──……。はぁっ、……」

「きゃぁっ、そんなプレイをなさっていたの?!」

「日本人の女の子、話と違って開放的!」


 ポリーとゲルニカの目が、私の下半身を注視していた。

 四つの目に光るのは、驚嘆か、攻撃的な好奇心か。
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