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淫徳のスゝメ
第8章 私を競った愛達のこと
「姫猫」
好き嫌いを咎められた仔猫のごとく、渋々稜に従っていたまづるの唾液の音が止んだ。
私が黒目を動かすと、まづるが私を覗き込んでいた。
ちゅ…………
甘やかな花びらが私の唇に吸いついた。
私は恋を知ったかぶった少女のようにまづるに応える。脳が酔い、キスが女の本能を伴うようになると、私は彼女の割れ目を侵している錯覚に導かれるようにして、その舌に私のそれを絡める。
「んん、んん!ん、は、はぁ、ん……っっ」
私たちは競うようにして、互いの口内をくすぐった。
触れるか触れないかの加減を保って、劣情を煽り立てんとしながら、極めて乱暴に貪り合う。
ちゅる……じゅるっ、ちゅぱ……ぐちゅ……じゅるぅぅ…………
「姫猫の強欲……エッチ……。そん、な、美味しそうに舐めるなんて……昔の先生に跪いて、いやらしい音を立てるなんて……」
「まづるこそ、とても色っぽい舐めっぷりだったわ……」
「姫猫には敵わないよ……。見せてごらん、きっと貴女は酷いことになってる……」
私達のキスを惜しんだ透明の糸が、各々の顎を僅かに濡らした。
まづるの指が私を促す。私は、脚と脚の間の割れ目を見せる。
くちゅ…………
みだりがましい粘液の音がまづるの中指にまとわった。
「ほら……聞こえるでしょ……悪い子……。姫猫がこんな風だから、私まで変態扱いされたんじゃない……」
「あっ、ああ……はぁん、もっと……もっと触ってぇぇぇ…………」
まもなくして、稜が私の肩を抱いた。
私がまづるに跨って、彼女が私の性器を世話する。そして、稜が私の尻を掴んで、アヌスの穴を躾する。
それが稜の提案だ。