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淫徳のスゝメ
第8章 私を競った愛達のこと
ちゅ……
ちゅる……ちゅ…………
「まづるがウチのメイドなら、半日でクビだわ」
私達は誰にも干渉されないキスを交わす。
唇をすみずみまで吸い尽くして、舌先で撫でて、しゃぶって、どちらからともなく口内を求めていった。
まづるの中は、うっとりするほど官能的だ。
柔らかに私を迎え入れて、強欲に指に食らいつく。淫らにたわむしなやかな肢体、悩ましげに私を見上げる黒曜石、媚薬の音を連れた吐息、それら全てが、私の劣情の休まることを許さない。
私はまづるに呼吸の一切を預けて、まづるは私を子宮に至ろう最奥まで導いた。
「楽しんでいたようね」
私達は、扉の開いたのに気付かなかった。
まづるを抱いて、いやが上にも下腹部の奥がとろけた私が再三彼女の愛撫を受けていた時のことだ。
「もうじき夕餉が調うわ。今日のメイドは代物よ。アヌスにリンゴを突っ込んだまま家事が出来る。それに彼女には姉がいて、姉の方は、鞭打ち二百回に耐えられたことがある。姉妹で雇っているから、あとで呼ぼうと考えているのだけれど、今夜、予定は?」
「面白そうね。是非、二百回の記録を更新させたいわ」
「ごめんなさい、私は、疲れちゃったかも」
姫猫は残ってくれて構わないから。
かくて補足したまづるの辞退で、私一人が稜の私宅に残ることになった。