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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと
私の兄、仏野遊(ふつのゆう)は二ヶ月振りに顔を見せるや、きよらの胸を鷲掴みした。
胸──…、そう、乳房と呼称出来かねるほど、きよらのそれは未発達だ。つい三ヶ月前までランドセルを背負っていた十三歳の肉体は、女としての息差しも薄弱だ。
「ゃ、めて……下さい……」
「何だぁ?可愛い声だなぁ、そんな可愛きゃお兄ちゃん聞こえないなぁ」
きよらの伏せた目蓋に覗く双眸が、お母様に救護を求め、私を恨み、メイド達に同情を請う。
貧弱と言えど、血は争えない。きよらの胸は、お兄様の無作法な指がセーラー服の糊を崩れば崩すほど、おざなりにもその肉づきが確認出来た。
「ぁ……ああ……ぃゃ……」
「何をやめて欲しいんだ?」
「も、むの…………」
「お、これをか」
お兄様は、片手をウェットタオルに移していた。既に使用済みの形状のそれを、乳房よろしく、お兄様が揉みさする。