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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと
「ほぅ……伊達にまりあの自慢の娘ではない。お前にまでこんな趣味があったのか……」
「違うの、これは、クラスの心ない人達に……」
救急車のサイレンが鳴った。
私は急いで下着をつけて身なりを整え、軒先へ走っていった。
看護師らがリビングに駆け込むと、下半身を露出したあるじが細君の衣服を整えていた。きよらの姿はなかった。
「どうされました?」
「親子喧嘩です……。やりすぎてしまいました」
「そうですか。これは酷いですね……念のため、警察に事情の方を──…」
「先生」
お父様が、白衣の看護師らに茶封筒を握らせた。
「私はこれから仕事なのです。娘達は学校の課題が終わっていない。申し訳ありませんが、これでお引き取り願えませんかな?」
医者は茶封筒の中身を見るや、お母様だけを搬送していった。