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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと
「興奮してるの?」
つん、と、まづるさんの指の腹が、私の乳首をからかった。
ひとりでに先走っていたコットンパールは、手持ち無沙汰なちょっかいに、私の意思を超えて悦ぶ。
「ぷっくり膨れて……しわしわ。姫猫さんって、意外。生まれたての赤ちゃんみたく綺麗な身体だ。色んな人達に股を開けている噂だったから、もっと使い古されてると思ってた」
こことか、こことか……。
呟きながら、まづるさんが私を撫で回してゆく。
「知っていたのね。……ん、……私は、……まづるさんのこと知らなかったわ」
「姫猫さんがいたからね。私も結構モテるのに、仏野のおじ様の美しいお嬢さんの所為で、霞んじゃうどころか消えちゃって」
…──もちろん感謝しているわ。
「ぁやっ、ひゃん!」
じょり……ちろ…………
まづるさんの指に絡んだ縮毛が、私のクリトリスを撫でた。
恥丘をくすぐり、縮毛を撫で回す指。まづるさんは、おりふし私の小さな蕾を挑発していた。
「良い匂い……」
「気持ち、いい……もの……」
私はまづるさんに口づけをせがんだ。
初対面の私達は、長い間逢いたがっていた恋人気取りでキスを重ねた。
私は前述の格好で、まづるさんの唇を啄む。
乳房も性器も臀部の窪みも露出したまま。
舞さんよりも貪欲に。舞さんよりも執拗に。
「あむっ……ん、んんっ……」
「んっ……姫猫さん……こっち……ん……頂戴……姫猫さんの、飲ませて…………」
まづるさんの口内は、私の舌先を疲弊させ、洗浄した。
神さびたメゾを奏でる泉。
無味の浅瀬は他の少女らとほぼ同じの体温を含み、ほぼ同じの質感でありながら、私を餓えた仔猫に変えた。
「舞さん」
まづるさんは私の乳首とクリトリスにクリップをとりつけ、舞さんに鞭を握らせた。
淫らな風情の既婚者は、枷を外れたあとだった。
「この可愛い人を痛めつけて。私が興奮するくらい。ね?姫猫さん……舞さん。私を満足させられた貴女達の内一人に、ご褒美をあげる」