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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと
「はぁっ、はぁ…………」
ちゅっ、ちゅ…………じゅる…………
「んん、んっ…………はぁっ、ぁっん……」
ビシィィィッッ……ビシィィィッッ…………
「あああぁぁぁぁぁぁあああああっっ……」
「威勢の良い仔猫ちゃん」
まづるさんは、パステルピンクと白で統一された寝具に落ち着いて、私達を傍観していた。天蓋ベッドで優雅に落ち着くその様は、さしずめシャワー後の映画観賞でも賞翫している風である。
「舞さん上手いでしょ。最初は力加減してくれるから、油断しちゃうんだよね。……一端歯止めが外れると、戻してくれなくなるけど」
「うっ……く……はぁっ、ま……まづるさんも、……これ、されたこと……」
あるの、と、続けかけた私の声が、悲鳴に変わった。
バチィィィィイイインッッ…………
「ああああっっっ!!…………」
「姫猫さん…──口の利き方がなってませんよ」
舞さんの手のひらが私の臀部を労った。
そのささめきは、拷問の執行者には似つかわしくない穏やかなものだ。
「される、ではなくて。していただく、と言うものでしょう?」
「っっ……」
「言葉遣いには気をつけなくてはいけません。それが、快楽を請う者の誠意です」
ビシィィィッッ…………
「あああああああああっっっ…………」
私は失言を謝罪した。
大きな声で十回復唱、一回の度に、途中で舞さんの鞭が入る。謝罪が喘ぎに崩れると、やり直しだ。