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淫徳のスゝメ
第2章 私が享楽的親友に出逢うまでのこと



 五十二発目の鞭打ちだった。

 まづるさんが制止をかけた。



「二人とも、お疲れ様」

 私は顔を濡らしながら、そして同じくらい内股を濡らしながら、まづるさんに視線を移した。


「姫猫さん……貴女、素晴らしいわ」

「はぁっ、……まづるさん……」



 まづるさんの双腕が、私の顔をとりこめた。

 私は首から上を、花の匂いに抱かれていた。


 くに……ちゃぷ…………くちゅ……


 まづるさんの呼び水が、乳房から割れ目に巡っていった。


 有本さん達に跪き、快楽を待ったことは多々あれど、宙に四つん這いになって、膝や脛、手根部まで晒しているのは初めてだ。


「はぁっ……はぁっ、ぁっ……苦し……もっ……」

「何がダメなの?」

「気持ち良くて…………もっと……よがらせて……欲し、の……。狂いそぉ……ぁっん!っっ……もっと触って…………私のヴァギナ……奥まで触ってぇぇ…………」


 まづるさんは、私の乳房や腹をいじりながら肉壺を啜った。

 稀に見る綺麗な顔を敷いていても、私の愛液は礼儀知らずだ。

 否、性器はさしずめ無垢と残酷の子供だ。私の秘境は、ごく単純に煽情されていた。


 じゅるっ……ちゅ……ぢゅるぢゅる…………


「あっ……ん……ぁぁぁ……」


「可愛い……姫猫さん、顫えちゃって……ずっと貴女を満たさないでここに置いて、淫らなお尻を愛でていたい……」


 私の臀部を、内股を、渇望してやまないものが干渉していた。


「欲しい?」

「欲しい……」



 まづるさんは、さんざっぱら私を焦れったくさせた。

 私は未だかつてなかったほど、みっともなく指をせがみ、まづるさんに科を作った。
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