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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと
「お父様はお喜びになるわ。私の聡明なお父様は、やはり私が貴女くらいの歳の頃、お母様の不義をお知りになった。お母様にも健全な性欲があったのだとお喜びになったわ。ふみ子、慎しみや恥じらいこそ、恥ずべきことなの。快楽を知る感性は、神様からの贈り物。貴女はあの偶像を信じているのね……では、尚更理解しやすいでしょう。万能の神様が世界をご覧になってる以上、本当にお許しにならないことなら、さっさと私達から取り上げられるわ。けれど、私達は快楽を享受している。それは神様が、いいえ、自然がそのように出来ているからよ。日本の情報操作は卑劣よ。高齢者は若者を増やして、彼らの労力、金銭を一滴残らず搾取しようと躍起になっている。少子化が問題視されて、男女の恋愛だの結婚だのをバカみたいに持ち上げられるのは、そうした彼らの陰謀なのよ」
「私は、少しくらい貢献したって良いけどね。姫猫さんのようにお金持ちの少女を好いているわけでもないから、ゆくゆくは熟年のご婦人でも何人か飼って……」
「あら、その分、私の相手をしてくれる時間が減るわ」
私は女の悋気を気取った。
かくも愚かな戯れを笑い飛ばしてくれるのは、まづるさんだけだ。
まづるさんがエクスタシーに達するのは、男の所有物であることを誇りにしている女達とのセックスだけだ。
案の定、まづるさんは私を聞き分けのないペットよろしく撫で回すと、まともにとりあうこともなく、ふみ子を全裸にするのに専念した。