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わたしはショートケーキが嫌い
第2章 ダークヒーロー


私の言葉にパパが黙り込み、恐る恐る下半身に目を向けた。
パパの目に映ったのはズタズタになって男の象徴がなくなった無残な股間だ。

パパは信じられないと言いたそうな顔で私を見ると、絶叫した。

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

ショックと痛みで絶叫しているのだろう。
パパはキチガイのように手をドンドンと床に叩きつけ、足をバタバタさせた。
まるで駄々っ子のように。

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!俺のちんこがぁ!俺のちんこがグチャグチャ!!痛いよ!嫌だ助けて!ちんこがグチャグチャ!!嫌だぁ!!」

単語をくっつけた断片的な言葉を叫びながらパパは大泣きした。
こんな壊れたパパを見るのは初めてだ。

泣き叫びトチ狂うパパをただ見ていると、私の口をフワフワなタオルが包んだ。
柔軟剤の優しい香り。

「目覚めたんだね」

男は私にタオルを渡すと、泣き叫びトチ狂うパパに近づき屈んだ。

パパは怯えた目で男を見ていた。
そして男にお願いしていた。

「俺のちんこ返して!お願い!ちんこ!」

ショックのせいで上手く口が聞けなくなったらしい。
パパは鼻水を垂らしながらひたすら『ちんこ返して』と連呼していた。

そんなパパを可哀想に思ったのか、ポケットからパパの陰部を出した男。
自分の陰部を見たパパは『俺のちんこ!』と騒いでいた。

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