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わたしはショートケーキが嫌い
第2章 ダークヒーロー


「ちんこの次はどこを切って欲しいかな?」

チョキチョキ‥‥‥。

「ご丁寧に爪は短くしてるんだね。膣を傷つけない為かな?」

チョキチョキチョキチョキ‥‥。

「じゃあそのご丁寧に爪を短くしてる指を切ろうか」

「やめて‥‥お願い‥‥やめて‥‥」

「美咲ちゃんはそうやって何回もお前に頼んだはずだぞ?」

ゴリッと、硬いものと硬いものがぶつかり潰すような鈍い音がした。

「痛ぁああああああああああああ!!」

その鈍い音がした少し後にパパの絶叫が玄関に響いた。
男はパパの右中指にハサミの刃を食い込ませていた。

流石に硬い骨をハサミでは切断出来なかったらしい。
男は『やっぱりかぁ』と残念そうに唇を尖らせた。

「100均のハサミじゃ指は無理か。残念」

「うあああああああああああああ!」

「おめぇさっきからウゼェ」

痛みで騒ぐパパに男はイライラしたようで、パパの上に馬乗りになり顔面パンチをした。
拳が顔面にめり込む音が鼓膜に響く。

「‥‥美咲ちゃんはそうやって何回もやめてって言ってたのに」

振り上げた拳を再びパパの顔面にめり込ませる男。

「そうやって泣き叫んでたのに」

もう一度拳を振り上げる。

「どれだけの痛みと羞恥を彼女は味わってきたことか」

そして勢い良く振り下ろしパパの顔面にめり込ませる。

「それでもお前はその指で、その口で、汚いブツで美咲ちゃんを苦しめた」

振り上げる。振り下ろす。

「お前らは美咲ちゃんの心を何度も殺してきたんだよ!!!」

振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げる振り下ろす振り上げるーーー

「だから死ね」

振り下ろす。



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