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わたしはショートケーキが嫌い
第8章 他人事
「飯食い行こう」
そう言って少し先を歩く恭平の後を、俺は追って歩いた。
俺が長谷部一家惨殺事件に関係してるって知ったら、恭平はどんな顔をして、どんな目で俺を見るのだろうか。
フードコートに着いた俺達はマックのビックマックセットを頼み、二人がけの席に座った。
ポテトを1本口に咥える。
「‥‥‥なぁ慶太」
ストローから口を離した恭平が俺に話しを振る。
「人を殺すってどんな気持ちかな?」
食事中には好ましくない話し。
俺はポテトを口に含み、二、三回噛んで飲み込む。
「いきなりなに?」
『変な質問だな』と笑いながらストローに口をつけ飲み物を喉に流す。
ゴクゴクと飲み物が喉を鳴らして胃袋に注がれていく。
恭平は本当に探りの入れ方が下手くそすぎる。
「だってひどくねぇか?長谷部の両親の殺し方がよ」
「背中をめった刺しとちんこ切断が?まぁ確かに猟奇的だよね。特にちんこ切断はエグい」