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わたしはショートケーキが嫌い
第1章 インターホンを鳴らしたのは、
「ああああ!!」
包丁を抜くとママの絶叫と血が噴水のように吹き出る。
「ひっ!」
残酷すぎる光景に思わず小さな悲鳴が出た。
ママは痛さのあまり絶叫しながら足やら手をバタバタと動かして暴れる。
そんなママの姿を男はどんな顔で見ているのか。
想像もしたくない。
ズシャっと言う水々しい音がすると、ママの背中から沢山の血が出た。
その血をまた止血するように再び包丁をママに突き刺した男。
その行為を何度も何度も何度も繰り返し、ついにママは声を出さなくなった。
そして糸の切れた操り人形のように床に倒れた。
「ま、ママ?」
呼んでも返事がない。
代わりに男が口を開いた。
「パパもママも、もう美咲ちゃんに嫌なことはしないよ」
そう言うと男は屈み何かを拾った。
「特にパパはね」
ゆっくりと振り返り、ママの血を顔につけた男が優しく笑う。
私は恐怖に震えながら男が拾ったものを見た。
そして、絶句した。
男の手には雑に切り取られて切断部分がグチャグチャになったパパの陰部が乗せられていた。
「美咲ちゃんはもうショートケーキを食べなくていいんだ」