この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
わたしはショートケーキが嫌い
第11章 男の秘密を覗くもんじゃない
男の財布とスマホは覗くもんじゃない。
そこにいいことなど何一つないんだから。
誰が言っていたのかは忘れた。
お笑い芸人だっけかな?
私はその言葉に納得できた。
財布とスマホは一番秘密を隠しやすい場所。
常に持ち歩く物は秘密をしまうにはうってつけだ。
誰にも触らせなければ秘密を覗かれる心配はない。
しかも常に監視していられる。
だからやましい事をしている人は財布とスマホに秘密を隠す。特に男は。
つい30分前にそんな事を思い出した私は彼の隙をついてスマホか財布、またはどちらも見てやろうと企んでいる最中だ。
割と彼には隙がある。
私の前で警戒などしてないらしく、財布もスマホもそこら辺に置いている。
私は彼が寝ている隙か、お風呂に入っている隙をついてスマホと財布を見てしまおうか考えている。