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帝警備淫夢譚
第5章 松葉昴司、炎上の新妻を救う
偶然、その日は訪れた。
俺は今、あるマンションの空き部屋にいる。
転居した住人は怒りっぽい男で、社内で度々話題になっていた。去り際にも室内の設備に何かとクレームをつけ、発つ鳥跡を濁しまくったワケだ。
そこで、専門業者に修理を依頼する前に、とりあえず管理会社で一度確認してみようということになった。
暇だった俺は率先して手をあげた。
ファミリー向けの賃貸マンションだが、まあまあ良い物件ということになるだろう。
賃貸で管理会社がつくというのも珍しい。
俺は一通りクレーム箇所について確認し、最後に壁の防音を調べることにした。
隣室の音が聞こえて煩いとのことだったが…。
壁に耳をあててみる。
ん?
「あなたぁ…して…死んじゃうの…」
お。
死ぬとは大げさな。しかし、客観的に聞くと笑えるもんだ。
役得役得。俺は機材を取り出し、隣室の音声を確実に拾う。
「あぁ!もうダメ…いれてえぇぇ」
「入れて下さいだろ!タメ口罪で5分延長」
「イヤ!早く!お願いします!もう本当に…うあぁあっ!」
女の方はだいぶ切羽詰っているな。早くしてやれよ。可哀相に。
「あの、兄貴、俺、やっちゃっていいすか?」
「駄目だ。我慢しろ」
俺は今、あるマンションの空き部屋にいる。
転居した住人は怒りっぽい男で、社内で度々話題になっていた。去り際にも室内の設備に何かとクレームをつけ、発つ鳥跡を濁しまくったワケだ。
そこで、専門業者に修理を依頼する前に、とりあえず管理会社で一度確認してみようということになった。
暇だった俺は率先して手をあげた。
ファミリー向けの賃貸マンションだが、まあまあ良い物件ということになるだろう。
賃貸で管理会社がつくというのも珍しい。
俺は一通りクレーム箇所について確認し、最後に壁の防音を調べることにした。
隣室の音が聞こえて煩いとのことだったが…。
壁に耳をあててみる。
ん?
「あなたぁ…して…死んじゃうの…」
お。
死ぬとは大げさな。しかし、客観的に聞くと笑えるもんだ。
役得役得。俺は機材を取り出し、隣室の音声を確実に拾う。
「あぁ!もうダメ…いれてえぇぇ」
「入れて下さいだろ!タメ口罪で5分延長」
「イヤ!早く!お願いします!もう本当に…うあぁあっ!」
女の方はだいぶ切羽詰っているな。早くしてやれよ。可哀相に。
「あの、兄貴、俺、やっちゃっていいすか?」
「駄目だ。我慢しろ」