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帝警備淫夢譚
第11章 松葉昴司、鬼教官と再会す
指導教官として彼の腕が確かであることは、俺や有田が一番よく分かっている。当然、彼が現役調査員だった時の実績も十二分に知っている。
調査員としても叩き上げの豪腕だったようだが、その訓練も強引だった。
セクハラ、パワハラ…逆らって腕をへし折られた奴もいる。それ自体が彼の経験に根付いた訓練という見方も出来なくはないが、仕事以外では絶対に顔を合わせたくない人だ。
有田に、彼の承諾を取ったことを連絡した。
「チーム松葉だな。お前と城田さんと、そして馬場さんを加えて。馬場さんによろしく言っておいてくれ」
「お前の提案を見せたら褒めてたぞ。だから有田は出世するんだとよ」
「褒め言葉なのか?それは」
多少傷つけたか?俺は話題を戻す。
「…馬場さんは、矢上マユと同じ警備会社に臨時で雇われたよ」
「さすがに早いな。そういえば警備会社の社長、女だったな」
「ああ。43歳、未亡人。旦那さんは4年前にガンで亡くなっている。他の出入り業者も色々と調べたが、矢上マユにも近づけるし、女社長は馬場さんのマリオネットになってる」
「変わってないな、馬場さん」
「恐ろしいほどに変わってない」
調査員としても叩き上げの豪腕だったようだが、その訓練も強引だった。
セクハラ、パワハラ…逆らって腕をへし折られた奴もいる。それ自体が彼の経験に根付いた訓練という見方も出来なくはないが、仕事以外では絶対に顔を合わせたくない人だ。
有田に、彼の承諾を取ったことを連絡した。
「チーム松葉だな。お前と城田さんと、そして馬場さんを加えて。馬場さんによろしく言っておいてくれ」
「お前の提案を見せたら褒めてたぞ。だから有田は出世するんだとよ」
「褒め言葉なのか?それは」
多少傷つけたか?俺は話題を戻す。
「…馬場さんは、矢上マユと同じ警備会社に臨時で雇われたよ」
「さすがに早いな。そういえば警備会社の社長、女だったな」
「ああ。43歳、未亡人。旦那さんは4年前にガンで亡くなっている。他の出入り業者も色々と調べたが、矢上マユにも近づけるし、女社長は馬場さんのマリオネットになってる」
「変わってないな、馬場さん」
「恐ろしいほどに変わってない」