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帝警備淫夢譚
第12章 城田美和、秘密特訓に励む
「エマ姉様、大丈夫ですか?」

「ええ。ずいぶん溜め込んでたようね…」

小さな呟きが終わるのを待たず、御殿様、いえ、野獣はショートカットのくノ一に飛びかかる。

「あっ!」

畳に倒され、押さえつけられる彼女。

「くっ…」

爪牙が襟首にかかり、こちらも鎖帷子ごと墨流しが引きちぎられる。

「いやぁ!」

妹の方も悲鳴を上げる。

元々、自分達で仕掛けたんじゃない!
…なるほど。
無理やり女を犯す御殿様を水晶に記録しようということね。
どうしたら…。

エマと呼ばれたくノ一は、ボロを放して野獣の前に手を付き…

「御殿様、お許しを。リアを犯すのでしたら私を代わりに…」

懇願する。
恥かし気に立ち上がり、己の全身を野獣の前に晒す。

髪は亜麻色、瞳は青みがかっている。
白い肌は透けるようで、紙風船より一回り大きな胸。腰はくびれ、臀部は存在感を発揮しながら上方に持ち上げられている。

「私たち姉妹の祖母は“おろしや”の生まれ。血は薄まりましたが、この体と白き肌は珍しきもの。御殿様が欲情されるのは致し方ないこと…」

「エマ姉様、私が御殿様に身を捧げまする。生け贄は私一人で十分…」

姉に負けない均整のとれた豊満な体は、引きちぎられた装備の一部を残し、大部分を野獣に見せつけている。

御殿様…耐えてください…。

しかし、私の願いとは裏腹に、彼は小さく吠え、エマの手を掴んで引き倒す。姉妹くの一は並んで野獣に組み敷かれる。

「はじまりますよ、美和殿…」

太兵衛の囁きを私は背中で受けた。
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